基本事項
ソース
- 文字コードは UTF-8 とする.
- 改行コードは LF とする.
- 以下の文字は使用しないこと.
- 可読性確保のため 1 行が 80 バイト以内程度になるよう適宜改行を行う.改行は主に以下の位置において行う.
- 和文の文節間・文末
- 欧文の単語間・文末
- 和文・欧文間
- 和文・数式間
- 数式中では,なるべく演算子・括弧類の直前
- 改行の位置によっては,pTeX が自動的に空白を挿入することがあるので注意すること.そのような場所で改行する必要がある場合には,改行前に%を挿入しなければならない.特に注意すべきは以下の位置.
PDF化
スタイル
表記の原則
和文
- 常用漢字以外の漢字も使ってよい.難読漢字には必要に応じてルビをつける.
- 句読点は「,」「.」とする.
- 分かち書きについては,人名の姓・名の区切り以外では原則として禁止とする.
- 語尾の長音符号の使用法は原則として以下に従う.固有名詞はこの限りではない.
- 3 音以上の場合にはつけない. 例:レーザ,エネルギ
- 2 音以下の場合にはつける. 例:エコー,カラー
- 複合語は,それぞれの成分語について a,b を適用する. 例:エネルギスペクトル,ピトー管
- 長音・撥音・促音は1音と数え,拗音は数えない. 例:サーバ,センサ,ニッパ,メジャー
- 一つ,二つ,……は漢字表記とし,1 つ,2 つ,……とは表記しない.
- その他,用字・用語の統一は後述.
欧文
- 以下の語の直後では改行しない(改行しない空白 ~ を挿入する).
- Mr.,Mrs.,Miss.,Ms.,Dr.
- Vol.,No.,p.,pp.
- ハイフン,ダッシュ,マイナスは厳密に使い分ける
- ハイフン (-):単語の分割,複数の単語を一語として機能させる
- enダッシュ (--):数字の範囲,andの意味 ( 例: Navier--Stokes )
- emダッシュ (
---
):引用文
- マイナス ($-$):負号
和欧混在
用字・用語の統一
- 以下の語が形式名詞として使われているときは,かな表記とする.
可 |
不可 |
あたり |
辺り |
うえ |
上 |
おりに |
折に |
かぎり |
限り |
くらい |
位 |
こと |
事 |
ごと |
毎 |
たび |
度 |
つもり |
積もり |
とおり |
通り |
とき |
時 |
ところ |
所 |
はず |
筈 |
ほう |
方 |
ほど |
程 |
もの |
物 |
よう |
様 |
わけ |
訳 |
- 以下の語は,動詞として使われるときは漢字表記,補助動詞として使われるときにはかな表記とする.
可 |
不可 |
いう |
言う |
いく |
行く |
いる |
居る |
おく |
置く |
かける |
掛ける |
かねる |
兼ねる |
きる |
切る |
くる |
来る |
だす |
出す |
つく |
付く |
みる |
見る |
- 以下の漢字の送り仮名には,「本則」と「許容」の 2 パターンあるが,本書では全て本則に統一する.
可 |
不可 |
当たる |
当る |
表す |
表わす |
著す |
著わす |
現れる |
現われる |
浮かぶ |
浮ぶ |
打ち合わせ |
打ち合せ・打合せ |
移り変わり |
移り変り |
生まれる |
生れる |
行う |
行なう |
起こる |
起る |
押さえる |
押える |
落とす |
落す |
終わる |
終る |
代わり |
代り |
変わる |
変る |
聞こえる |
聞える |
答え |
答 |
断る |
断わる |
差し支える |
差支える |
積もる |
積る |
問い |
問 |
届け |
届 |
捕らえる |
捕える |
取り扱い |
取扱い・取扱 |
引き換え |
引換え・引換 |
向かい |
向い |
向かい合わせ |
向い合せ |
群れ |
群 |
申し込み |
申込み・申込 |
申し込む |
申込む |
以下の漢字は当て字であり,多くの人の目にふれる文書にはふさわしくないので使用しない.
可 |
不可 |
いかに |
如何に |
いつ |
何時 |
おいしい |
美味しい |
かじ |
鍛冶 |
ガス |
瓦斯 |
ガラス |
硝子 |
きめ |
肌理 |
ごまかす |
誤魔化す |
さすが |
流石 |
しける |
湿気る |
しっぽ |
尻尾 |
たやすい |
容易い |
でたらめ |
出鱈目 |
なぜ |
何故 |
はやる |
流行る |
ふさわしい |
相応しい |
ふぶく |
吹雪く |
まじめ |
真面目 |
まずい |
不味い |
まねる |
真似る |
むくみ |
浮腫み |
メッキ |
鍍金 |
めったに |
滅多に |
メリハリ |
減り張り |
ゆえん |
所以 |
- 専門用語によっては表記に複数の流儀があるが,本書では以下のように統一する.【要更新】
可 |
不可 |
粘性係数 |
粘度 |
スペクトル |
スペクトラム |
線形 |
線型 |
関数 |
函数 |
図
- Inkscape による編集用の svg を正とし,LaTeX 文書には pdf エクスポートしたものを挿入する.
- ラスタ画像については,UserGuideJa? 1.7.1 では同様に svg・pdf としていたが,ProgrammersGuideJa? 2.0.0 から png に方針変更した.UserGuideJa? においても徐々に移行していく.
- 図中のフォントについては,現時点では Computer Modern を使用しているが,今後 Latin Modern に変更していく.
ラベル
- 各種 \label は OpenFOAM 1.5 の時点の番号で振っている.
- バージョンアップに伴い番号がずれた場合,新たに挿入される \label に @version を加えて対処するものとする.
- 例:バージョン 1.6 において,従来の ssec:2.3.5 の前に新たに一項が追加された.このとき新たな 2.3.5 項を ssec:2.3.5@1.6 として挿入する.それまでの 2.3.5 を ssec:2.3.6 に変えたりはしない.
索引
索引の和訳作業の流れはこちらを参照.
※ 以下の説明において \index の基本的な使い方,! による階層化などは習得済みとする.
- \index は本文中の該当語句の直前に付ける.
- 語句が長くてページをまたいだ場合,その語句の先頭を参照させるため
- \index は TeX ソース中で単一行に書く.
- \index の直後の改行は % でエスケープする.
- 例
\index{icoFoam@\OFtool{icoFoam}!ソルバ}%
\index{ソルバ!icoFoam@\OFtool{icoFoam}}%
\OFtool{icoFoam}のケースはすべて
- tabularx 環境内で \index を使う場合,引数の中で使ったマクロが意図せず展開されてしまうことがある.このような場合は,そのマクロの前に \string を付ける.
その他
- ところどころ \end{OFverbatim} の後に %$ と書いてある箇所がある.これは,OFverbatim 環境中に登場した $ をエディタが数式の始まりとみなし,次の $ が見つかるまで色付けしてしまうため,それを終わらせるためのものである.
独自のコマンド
キーワードのマークアップ
コマンド |
意味 |
スタイル |
\OFboundary |
境界条件 |
サンセリフ |
\OFcase |
OpenFOAM のケース |
サンセリフ |
\OFclass |
C++ のクラス |
サンセリフ |
\OFdictionary |
ディクショナリ |
サンセリフ・斜体 |
\OFsubdictionary |
サブディクショナリ |
サンセリフ・斜体 |
\OFenv |
環境変数 |
サンセリフ |
\OFpath |
パス |
サンセリフ・斜体 |
\OFtool |
ツール名 |
サンセリフ |
\OFkeyword |
OpenFOAM におけるキーワード |
タイプライタ体 |
\OFemph |
その他の強調 |
サンセリフ |
無次元数
そのまま数式中に 2 文字を並べて書くと,二つ別々の変数とみなされてしまいカーニングが効かないので,2 文字からなる単一の変数としてマークアップするために以下を使う.
コマンド |
表示 |
意味 |
\nCo |
$\mathord{\mathit{Co}}$ |
クーラン数 |
\nHa |
$\mathord{\mathit{Ha}}$ |
ハルトマン数 |
\nPr |
$\mathord{\mathit{Pr}}$ |
プラントル数 |
\nPe |
$\mathord{\mathit{Pe}}$ |
ペクレ数 |
\nRe |
$\mathord{\mathit{Re}}$ |
レイノルズ数 |
単位
\unit |
単位のマークアップに使う. |
\micro |
単位は全て直立体で書かなければならないが,\mu だと斜体 ($\mu$) になってしまうので,マイクロにはこちらを使う. |
\degC |
摂氏温度 ℃ |
- 使用例
入力例 |
出力例 |
備考 |
10\unit{m/s} |
$10\ \mathrm{m/s}$ |
数値との間に適切な空白が自動で挿入される. |
\unit*{kPa} |
$\mathrm{kPa}$ |
数値を伴わない場合は * を付ければ空白を挿入しない. |
\unit{kJ/(kg.K)} |
$\mathrm{kJ/(kg{\cdot}K)}$ |
ピリオド . を打てば中点に変わる. |
演算子
Programmers Guide で解説されているテンソル代数の演算子.
\inProd |
内積 |
\biInProd |
二重内積 |
\triInProd |
三重内積 |
(表示例準備中.ProgrammersGuideJa の 1 章を参照)
その他のコマンド
\OpenFOAM |
OpenFOAM ロゴ |
|
\OFrevision |
校正メモ |
ドキュメントオプションに draft を加えたときだけ表示される.ソース中にコメントアウトして残すメモより重要度の高いときに使う. |