皆様、初めまして。工学院大学機械工学専攻修士1年のSATOと申します。2014年5月17日(土)に開催された「第39回CAE勉強会@関東」の参加者レポート執筆を担当させて頂きます。今回の勉強会は普段と違いamasawa_seiji様による招待講演「マルチコア・マルチGPGPU線形ソルバーのベンチマーク」があったり全員自己紹介をしたりとスペシャルな回となりました。
参加の経緯
私は学部時代の「船舶の巡航」をテーマとした卒論を通して約1年前からOpenFOAMを使用しており現在はプロペラの性能解析を試みています。数値解析に手を出した当初は「UNIXってなぁーに?」という有様でしたが、先輩が築いてきたノウハウを基に自力でなんとか研究を進めることが出来ました。しかし、修士に進学してから解析対象や使用するユーティリティーの幅が増え、研究に行き詰まったことがきっかけで勉強会に参加させて頂きました。
勉強会の様子
前半部のamasawa_seiji様による招待講演では並列化、GPGPU化をテーマとしたもので御座いました。講演の中ではOpenFOAMへの適用事例他、多くの勉強会参加者の興味を惹き付ける内容で質疑応答も非常に盛んに行われました。今回の招待講演を通して解析コストが増大の一途を辿るであろうと見込まれる数値解析において並列化、GPGPUはコアとなる研究課題であると感じました。などと当たり前な事を思いながら私はこれらの技術を使う側にも関わらずあまりにコンピュータの知識が少なすぎて講演の内容は理解できない部分がたくさんありました。amasawa_seiji様に申し訳ない、もっと勉強します。
後半部では全員自己紹介と進捗状況の報告及び質疑応答が行われました。恥ずかしながら私自身勉強会への参加が3回目で皆様のお名前をほとんど知らないため、全員自己紹介をして頂いたのは個人的にとても有り難かったです。毎回全員自己紹介をして頂いても良いのではないかと思いました。(私がお名前を覚えるのが苦手なだけですが。)
勉強会の会場は割と一杯です。ホワイトボードもあるため、補足説明なども行いやすい環境です。(写真ブレブレですみません。)
さて、勉強会参加当初、私はただ部屋の隅っこで話を聞いて帰るだけの人でしたが、最近はちゃっかり前に出て研究の進捗を発表させて頂き、皆様からご指導頂いています。私のようにCAE初心者の学生でも発表出来るのはCAEに関する深い知識をお持ちで且つ質問に対して初心者の私と同じ目線で丁寧に助言して下さる方々のお陰です。こうした環境は非常にレアなケースだと考えています。勉強会の場を提供して下さる運営様、助言をして下さる参加者の皆様に感謝です。
懇親会(ピザパーティー)
勉強会も終わりに近づき小腹もすき始める頃合を見計らったかのように部屋中に美味しそうな匂いが立ちこめます。そして待ちに待ったピザパーティーが始まります。ここでは、勉強会で質問しきれなかった事から私生活の事などピザとお酒を片手に盛り上がりました。また、今回はピザパーティーから学部時代の先輩にお越し頂いたり、他大学の学生に出会ったりとここでもスペシャルな出来事がありました。
楽しい時間はあっという間に終わります。という事でピザもあっという間になくなりました。
さて、ピザパーティー終了後、今回初めて2次会というものに参加させて頂きました。場所は勉強会の会場付近の中華のお店です。ピザパーティーでは主に学生同士で会話していたのですが、2次会では大人の方から様々なお話を聞かせて頂きました。特にK様によるラップトップのCPU冷却方法やフーリエ先生のお話は印象的でした。その他にも社会の第一線で活躍されている方々から大学では知り得ないお話をたくさん聞かせて頂き非常に有意義な時間を過ごさせて頂きました。
ここでも気づいたら食べ終わったあとの写真で恐縮です。午後10時、ここで私は私用のため帰宅しましたが、他の方々は3次会へ。
終わりに
勉強会を通して日々感じている事は、私のような学生にとってこの勉強会はとても貴重な経験となっているという事です。特定の分野に精通した方々から気軽に研究の進捗について助言を頂ける環境があるという事は通常考えられません。最初は周りが大人ばかりでそこで繰り広げられる高度な会話に困惑しましたが、一歩踏み出せば、その人に合わせてくれる懐の深い場所です。この勉強会をきっかけに是非学生の仲間も増やしていきたいです。