オープンCAE学会 学会表彰のご紹介
田辺賞:
オープンCAEの発展に多大な貢献が認められた個人および団体に,深甚の謝の意を表し表彰いたします.候補者は学会表彰委員会での選考を経て選出し,選出年のオープンCAEシンポジウムにて表彰します.本賞はオープンCAE学会が設立された当時の事務局長で,その後の学会発展に多大な寄与をされた田辺正孝氏の名を冠し創設されました.
歴代の田辺賞受賞者
2024 : オープンCAE勉強会@関西 様
2010年の設立以来, 100回を超える勉強会や独創的なオープンCAEのプロジェクトを実施され, これらの活動は多数のオープンCAEユーザーの拠りどころになり, オープンCAEの普及と発展に多大な貢献をされた.
2023 : 柴田良一 様
オープンCAEに関する多数の書籍の執筆やDEXCSの開発, ならびに公開勉強会や学会の運営を通じオープンCAEの発展に多大な貢献をされた.
2022 : 該当者無し
2021 : 該当者無し
2020 : 該当者無し
2019 : 野村悦治 様
DEXCS for OpenFOAM の開発および公開,各種講習等の講師を多く務められ,オープンCAEの発展に大きく貢献されている.毎年,最新のOpenFOAMを搭載したDEXCS for OpenFOAMが公開され,学会講習会の推奨環境として使用されている.また,長年オープンCAE学会の理事・監事としても,学会の運営に多大な貢献をされた.
2018 : 藤井成樹 様
オープンCAEの活用技術に関する先駆的な成果を解説文書として公開し,さらに実践的な活用を可能にするEasyISTRやTreeFoamの開発や普及にご尽力されオープンCAEの発展に多大な貢献をされた.
2017 : 吉田正典 様
オープンCAE学会の初代代表理事や監事を歴任し,本学会ならびにオープンCAEの発展に多大なる貢献をされた.
2016 : 春日悠 様
オープンCAEおよびCAE技術に関する情報を広く公開し,OpenFOAMの書籍へと纏めることでオープンCAE技術の発展に大きく貢献された.
2015 : 該当者無し
2014 : 小縣信也 様,柴田貴裕 様
現在のオープンCAE勉強会の礎となったOpenFOAM勉強会 for beginnerを2010年6月に立ち上げ,オープンCAEにおけるコミュニティの普及に尽力された.
2013 : PHAM VAN PHUC 様
OpenFOAMへの取り組みを精力的に公開しており,オープンCAE文化の発展に大いに貢献された.OpenFOAMによる自由表面解析として最大規模であるだけでなく,社会的価値の大きいテーマであり,オープンCAEの貢献に尽力された.
2013年10月1日 特別功労賞 田辺正孝様
学生表彰:
対象者はオープンCAEシンポジウムで発表した学生(会員・非会員問わず)であり,発表姿勢や内容が優秀であり,今後の活躍が期待される個人を表彰いたします.発表に対し,各セッションに参加した複数の審査員が評価を行い,評価の高かった発表に対して表彰いたします.
オープンCAEシンポジウム2016以降の歴代の学生表彰受賞者 (敬称略)と発表題目
2024 :
松原 詩乃 (富山県立大学)
“OpenFOAMによる気液混相流内の2次元多粒⼦系膜モデルの開発”
2023 :
伴一輝 (東洋大学)
“オープンソースCAEを用いた熱疲労き裂進展予測の精度・妥当性検証”
酒井智基 (北海道大学)
“超小型衛星 “EGG” の実測データに基づく機械学習を用いた大気密度推定”
2022 :
市坪翔 (横浜国立大学)
“Xcompact3dを⽤いた乱流促進装置付き乱流境界層の直接数値シミュレーション”
好⽥菜々 (富山県立大学)
“OpenFOAMによるたらい式⽔⾞容器内乱流のシミュレーション(VOF法でのRANSモデルでの密度の影響について)”
2021 :
北嶋航太 (北海道大学)
“胸部大動脈解離の真腔・偽腔間壁に関する流体構造連成解析”
宇那木圭太 (岡山理科大学)
“リストリクタおよび遠心圧縮機を設置した吸気管内のガス流動解析”
李博華 (東洋大学)
“オープンソースCAEを用いたき裂進展の簡易評価”
2020 :
澄川太皓 (岩手大学)
“魚類の運動機序解明に資する自己推進解析を目標とした解析の妥当性の検討”
杉本暁大 (大阪工業大学)
“OpenFOAMを用いたPCB水熱酸化分解反応器の熱流動-熱伝導連成解析”
石田聡志 (富山県立大学)
“OpenModelicaによる完全人工光型植物工場シミュレーションへの第一歩”
2019 :
近藤京加 (金沢工業大学)
“魚型ロボットの泳動作で発生する流れのCFD解析と可視化実験の比較”
西中健人 (米子工業高等専門学校専攻科)
“オープンCAEソフトウェアを用いた機械設計 -パラメータスタディによる固有値解析ー”
2018 :
三浦純哉 (東洋大学)
“Salome-Mecaを用いた熱疲労解析”
横山大輔・濵谷風人 (愛知県立愛知総合工科高校専攻科)
“高等学校専攻科におけるPrePoMax・EasyISTRを活用した実習カリキュラムの実践報告”
2017 :
山口太一 (東京大学)
“CFRPの大規模構造解析に向けたFrontISTRへのcohesive要素の実装”
藤田耕平 (岐阜工業高等専門学校)
“Peridigmを有効活用するための統合支援ツールFRAXSTの開発”
2016 :
清水貴昭 (富山県立大学)
“OpenFOAMによる低回転ボルテックス水車容器内の気液二相流解析”