記念すべき第1回目の賛助会員インタビューは,CAEソリューションズの吉野様にお伺いしました.
—貴社の業務内容について紹介をお願いします.会社全体の業務とオープンソースに関わる部分と分けてご説明いただけますでしょうか?
弊社はデザインCAE(設計支援CAE)とハイエンドCAEの販売,コンサルテーション,受託解析・開発,サポート,教育を行っています.その中で,受託解析,アプリケーション開発,ユーザーインターフェイス開発にオープンソースCFDを利用させていただいています.また,OpenFOAM(R)やFDSの講習会,年間サポートサービスなどでオープンソースCFDの導入,運用などのご支援をさせていただいています.
—FOAMの日本代理店になった経緯はどのようなものだったのでしょうか?
2001年にその当時,弊社に在籍したブルガリア出身の研究者の紹介で取扱いを開始致しました.
—FOAMがオープンソースになった時はどのようにお感じになりましたか?
ユーザー様への説明,製品販売から100%サポートビジネスモデルへの移行などに苦慮しましたが,彼らのビジョンとCFD業界の状況からすると開発リソースのチープさからすると順当な選択肢だと感じました.
—長くOpenFOAMに関わってこられていますが,以前と現在のユーザー層で違いを感じますか?
当初は研究モデルの実現のためのソフトウェアツールとしてディープなユーザーが多数を占めていましたが,昨今はその特徴を活かし,如何に設計者展開ができるかの試みをされているユーザーが増えていると感じています.
—オープンソースは日本の企業文化に根付くと思われますか?または既に根付いていると思われますか?
専用アプリケーションの開発プラットフォームとして根付いて行くと思います.日本の文化としては徐々に,コツコツのような積み上げ型が似合っていると思います.オープンソースは企業の独自技術ノウハウをソフトウェア化するツールとして最適だと思っています.
—オープンCAE学会に期待することをお願いします.
各forkグループへの積極参加と日本でのグローバルコンファレンス開催を期待しています.